西の魔女が死んだ
もうすぐ夏休みですね。大人になるとあまり関係なくなりますが。
夏休みといえば、宿題です。今もあるんですかね。
苦手な宿題のひとつに読書感想文がありました。
本は好きなのに、感想文となるととたんに読書がつまらなくなります。
感想に優劣をつけるってどうなんですかね。
特に子供のうちは楽しく読んで、本を好きになってほしいな。
こちらの本も、よく読書感想文の題材として使われています。
引きこもりの中学生の少女が、祖母との暮らしによって成長していく話です。
見てはいませんが、映画にもなったようですね。
最近は涙腺がゆるくて仕方ありません。
ドラマや映画でも泣きますが、TVで泣いている人を見るだけでもらい泣きしてしまいます。
この本も、結末を知っているのに、何度読んでも泣いてしまいます。
タイトルからも分かるとおり、死が関わっているものは弱いですね。
祖母と孫の二人の暮らしぶりも、またいいんです。
自分の生き方を確立している凛としたおばあちゃんと
繊細で優しく、感受性の強い少女。
引きこもっちゃう人って、感度が良すぎるんですね、きっと。
笑顔の裏に隠された、人の悪意や欲が透けて見えちゃうんです。
いい面だけを見ようとしても、できない。
常に悪意にさらされている気がして、身動きが出来なくなるのでは。
学校に通えなくなった少女は、田舎暮らしで徐々に成長していきます。
心を癒すには、自然の力が最適ですね。
あとは、いろんな経験をすること。
失敗したり傷つくこともあるけれど、
うれしいことや自信をつけることもできる。
大人になると、新しい経験をすることが少なくなります。
やったことがないことを面倒に思ったり、踏み出す勇気をもてなかったり。
同じことの繰り返しは、人の成長を止めてしまいます。
たまには新しいことをしなくてはと、わが身を振り返り思います。
魔女修行と称して、祖母は少女に
早寝早起き、しっかりと食事をとる、運動をする、規則正しい生活をする
ことを課します。
これって基本だけど、美を磨くためにも大切です。
ちゃんと出来ていない私の耳には痛いですが。
そして、一番大切なことは意志の力。
自分で決めること、決めたことはやり遂げることです。
どちらも結構難しいですね。
とりあえず、私はこのブログを続けようと思っています。
怠け心とのあくなき戦いを続けます。
年齢的には人生の半ばにきたので
おばあちゃん的立場にもそろそろ移行したいですね。
深い愛情をもって、人に自分の知識を教えられたら素敵です。
といっても、教えられるものがないんですが。
ちょっと情けないです。
これも今後の課題ですね。
今はネットで何でも調べられる時代になりました。
本を読まなくても感想文を書くことが出来ます。
でも、宿題とは別に自分の楽しみとしてこの本を読んでもらえたら
感じ方も違うんじゃないかな。
児童書ですが、大人になった今読むとさらに泣けます。
人生を改めて考えさせられました。